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「大曲の花火」が近づき想うこと - 田仲不動産鑑定事務所/田仲博樹

 

私が生まれ育ち、今も生活している大仙市は秋田県の南部に位置し、平成17年3月に大曲市等8市町村が合併して誕生しました。人口は平成30年6月時点で約8万人、「あきたこまち」に代表される稲作が盛んで、秋田新幹線こまちが停車する「大曲」駅を有する県南の代表的な都市です。

 

「大曲の花火」が近づき想うこと

全国的に有名なのは毎年8月の第4土曜日に開催される全国花火競技大会「大曲の花火」(夏の章)です。今年も25日に開催予定で、92回目となります。「大曲の花火」は明治43年、諏訪神社祭典の余興として始まり、今では全国から70万人以上が集まり、打上発数は1万8千発、まさに日本最高峰の花火競技大会となりました。特徴は花火をつくった花火師本人が自らの手で打ち上げる真の競技大会です。

 

大会では内閣総理大臣賞・経済産業大臣賞等が授与され、競技玉として創造花火が採用されています。これは、創造性の高い花火を自由に組み合わせ、ストーリー性と音楽イメージの合った作品を競い合うもので、斬新かつテーマ性に優れた花火が夜空いっぱいに描かれます。数年前からは当大会のみならず、「四季の花火」として春の章(5月上旬)、秋の章(10月上旬)、新作花火コレクション(3月下旬)も開催されています。そうして、一年を通して花火を打ち上げ、「花火のまち大曲」から秋田の魅力を世界に発信し続けております。本コラムを読まれた方もぜひ一度、直接会場で花火を見て頂ければ「花火観」が変わると思います。

 

秋田県は人口減少、少子・高齢化のスピードが著しく、平成30年地価公示の全用途平均変動率は平成11年から20年連続で下落していますが、秋田市中心部の商業地、住宅地では上昇地点も増え始めています。このような状況下、秋田県では昨年7月と8月の2回に亘り記録的な豪雨により被害が発生し、特に大仙市では全壊3戸、半壊34戸、床上浸水264戸に及び、花火会場の桟敷も流され、一時は大会の開催も危ぶまれました。

 

この一年間、秋田県内の不動産鑑定士は豪雨被害の記録を詳らかにし、地価に及ぼす影響について検討を重ね、研究報告という形に纏めました。近年、日本各地では予測の範囲を超えた自然災害が発生し、7月の西日本豪雨でもたくさんの方が犠牲になり、今でも避難生活を強いられている方が多くおられます。微力ながらも不動産鑑定士として何が出来て、何をしなければならないか、「大曲の花火」が近づくこの時期、改めて想い、これからも想い続けなければと実感しています。

 

田仲不動産鑑定事務所

不動産鑑定士 田仲 博樹

株式会社ビル経営研究所の「週刊ビル経営」より転載(許諾済)


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