技能を磨くには知識プラス実践が肝要-評価コンサルオフィス・ケン/桂 健二
ある日の朝、携帯電話に事前登録してある電話番号を明示して時間待ち・・・9時になり即発信、ツーツーツー・・・、お話し中、駄目か、先着30名限りなのであせるな? 再発信、ツルルー・・ガチャ・・「はい、こちらは○○協議会事務局、△△です。」よかった、つながった・・「あのー、普通救命救急講習会に参加したいのですが・・・」「参加申し込みですね。お名前、住所、連絡電話番号を・・・・・・。」
私も「普通救命救急講習会(3時間)」に参加して救命措置の基本を学ぶことにしました。
おりしも2011.03.11.の東日本大震災から2年が経過し、政府による二周年追悼式典が天皇、皇后両陛下をお迎えして国立劇場にて執り行われました。防災、減災のためのインフラ強化は、以前にも増して、全国各地域でその意識の高揚、公共事業の着手が「アベノミクス」の号令のもと開始されているようです。防災の意識高揚の観点からでしょうか?または、同時に住民自治会での被災者に対する救命措置の必要性からでしょうか?各地域において「普通救命救急講習会」が頻繁に行われています。
さて、私が参加した「普通救命救急講習会」は参加者38名、男女ほぼ同数、60歳以上の参加者は3割程度、講師は東京消防庁(地区消防署および消防団)職員8名、その他役所の担当職員ならびに自治会役員若干名により救命措置の基本となる応急手当「心肺蘇生法(CPR)」「人工呼吸法(マウスピース使用)」および「AED(自動体外式除細動器)取扱」方法を、人形をもちいて実際におこなって学習しました。今までTV放送(NHKのあさいち等の番組)や書籍、病院や官公庁備附のパンフレットにより「知識」として知っていたことなのに、「実践」では驚くことばかりでした。当然なことですが、この講習会参加によって「技能」=「知識」+「実践」が、いかに大切であるかを再認識いたしました。講師ならびに担当職員の皆様に感謝しております。
なお、後日、「救命技能認定証」(東京消防庁消防総監のよる)なるものが監督官庁から送られてきました。・・・ちょっと嬉しい!かも。
さて、鑑定評価にあたっても、「実践」すなわち、対象不動産のみならず事例地、対象地域の綿密な「現地調査」が重要であることは間違いありません。ともすれば、「理論否理屈」が先走り「空論」に近い「算定、パソコン計算」に陥ること無きよう、日頃から「技能」=「知識」+「実践」を磨いておきたいものです。とりわけ「実践」に重点をおくことが望まれます。
評価コンサルオフィス・ケン
不動産鑑定士 桂 健二
株式会社ビル経営研究所の「週刊ビル経営」より転載(許諾済)
TAGS: 救命措置・普通救命救急講習会・桂健二・評価コンサルオフィス・ケン | 2013年5月20日