記事一覧
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平成時代は高度成長、バブル経済に踊った昭和30年以降を引継ぎながらバブル経済がはじけて日本の針路を模索し続けた時代と言えます。既成概念を排除しつつグローバル化とデジタル化が急成長してきましたが、細川内閣、小泉内閣、民主党内閣と平成の半ば頃まで日本の針路が不透明のまま、国内の経済環境が停滞していた時代でした。 こんな中増加の一途だった人口が平成20年の1億2,808万人をピークとして減少に転じて約60年後には7割程度の約8,800万人に減少するのではないかと予測されています。同時に少子高齢… [続きを読む]
2019年4月20日
いまNOW
中古住宅の質に対する情報提供を充実させるべく、専門家が建物の状況を診断するインスペクションが活用され始めている。 建物の今後の耐久性を左右する構造面の損傷具合や設備の劣化状況について、外観目視ではあるが詳細な現場調査により情報を提供するもので、経年にこだわらない実態価値を知る道標になる。これを基に適切な修繕費用等を投下すれば耐用年数を伸ばすこともできるだろう。 では、そもそも建物や設備の耐用年数を判定するにはどうすればよいか?旧大蔵省令による「耐用年数表」では木造の住宅用建物は22年、鉄… [続きを読む]
2019年3月20日
いまNOW
前回(一月七日号)では、不動産はオークション(入札)で売却するのがベストだということをご説明しました。では、不動産オークションの売主からの依頼から売却までの流れはどのようになるのでしょうか? まず、最初にオークションによる売却窓口一本化のため、専任媒介契約を締結していただきます。購入検討者に検討していただくための資料である「物件概要書」を作成し、売却条件を定めるため物件調査を行います。調査は、現地調査(道路幅員、境界標識、越境物、騒音、日照障害、嫌悪施設、建物の傾き、亀裂等の有無等)と公… [続きを読む]
2019年2月20日
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不動産の売却を検討している人であれば、少しでも高い値段で売りたいと思うのが当然です。ところが実際は不動産の取引に不慣れなオーナーが物件を高値売却することは極めて困難です。一般的に不動産の売買は不動産仲介会社を介した買い手との「相対取引」によって行われ、売買価格は取引相手との協議や交渉で決まります。 相対取引の一番の問題点は、売主と仲介業者、あるいは買取る不動産業者との情報格差にあります。 土地の価格は「一物四価」といわれて、一般の人にはわかりにくくなっています。  … [続きを読む]
2019年1月21日
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平成31年4月30日をもって「平成の時代」が幕を閉じます。この機会に地価(東京都の地価公示価格平均値を基準)の歩みから平成年間の時代背景を覧てみます。 1. 昭和から平成の時代へ 敗戦後、昭和30年代から経済高度成長(所得倍増政策)で地価上昇が開始、40年~50年代にかけて、「日本列島改造ブーム、1億総不動産屋」と言われた戦後最大の「住宅ブーム」に加え、大幅な金融緩和を追い風に異常とも言える地価高騰が発生しました。60年代は「土地本位制」と言われる金融拡大策により「地価は下落しない・・土… [続きを読む]
2018年12月20日
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最近、新聞が引用した「言論NPO」の日中両国の相互理解に関する世論調査の結果を読んで、意外な感がした。中国に「良くない」印象を持つ日本人の割合は86.3%で高止まりが続いているのに対し、日本に「良い」印象を持つ中国人の割合は42.2%と、調査開始以来の13年間で最も高くなったという。記事のポイントは、「日本を訪れた中国人の7割以上が「良い」と評価しており、訪日客の増加が寄与した。」という辺りにある。 韓国はどうか。2017年時点で訪日旅行客が最も多いのは中国の735万人だが、韓国は714… [続きを読む]
2018年11月20日
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9月18日に国土交通省から発表された本年7月1日時点での全国の基準地価の報道で、最も焦点が当たっていた言葉は「訪日外国人」ではなかっただろうか。近年、訪日客の需要を見込んで地方でも店舗やホテルの建設が進み、札幌や仙台、広島、福岡などの中核都市では、商業地の地価は昨年比9.2%も上昇した。商業地の地価が上がるということは、そうした土地の収益力の向上を反映していることにほかならない。 日本を訪れる外国人客(インバウンド)は長年低迷していたが、2002年に5百万人を突破してからは、東日本大震災… [続きを読む]
2018年10月20日
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本年6月中旬、ベトナム天然資源環境省・土地管理総局(GDLA)と日本不動産鑑定士協会連合会の共同セミナーがホーチミン市で開催されました。このセミナーは、国土交通省と連携したGDLAへの土地評価にかかる支援協力の一環として行われたものです。昨年は同様のセミナーがハノイ市で行われました。 今回のセミナーでは、日本側からは日本の公的土地評価制度を中心に、日本が高度経済成長期に経験した経済発展と都市化に伴う土地問題をどのように克服してきたか等について情報提供が行われました。ベトナム側からは、都市… [続きを読む]
2018年9月20日
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私が生まれ育ち、今も生活している大仙市は秋田県の南部に位置し、平成17年3月に大曲市等8市町村が合併して誕生しました。人口は平成30年6月時点で約8万人、「あきたこまち」に代表される稲作が盛んで、秋田新幹線こまちが停車する「大曲」駅を有する県南の代表的な都市です。 全国的に有名なのは毎年8月の第4土曜日に開催される全国花火競技大会「大曲の花火」(夏の章)です。今年も25日に開催予定で、92回目となります。「大曲の花火」は明治43年、諏訪神社祭典の余興として始まり、今では全国から70万人以… [続きを読む]
2018年8月20日
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西武新宿線沿線に事務所を構えて2年目になる。最寄駅は下井草駅であるが、隣の急行停車駅である鷺ノ宮駅を利用する機会が多く、その都度、本当に急行停車駅かと疑問符が付く。そこで、鷺ノ宮駅とその周辺の街並みの将来性について検討する。 鷺ノ宮駅は西武新宿駅から数えて9番目の駅である。西武新宿線のルーツである武蔵野鉄道が1927年(昭和2年)に高田馬場-東村山間で開業すると同時に、同駅も開業した。鷺ノ宮駅は急行停車駅であり、急行利用で高田馬場駅まで約10分と都心部へのアクセスは良好であるが、駅舎にエ… [続きを読む]
2018年7月20日
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