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人生100年時代の羅針盤- 評価コンサルオフィス・ケン/桂健二

人生は100年であると、いろいろなところで健康関連専門家、新聞、書籍、マスコミ、PR誌果ては行政、政治家等からも声高に伝えられています。

 

更に個人生活基盤を整えるためには、年金制度の公助だけでなく保険、預貯金等の自助が必要となり、健康で80歳までは働くことが推奨され、無収入となった老後の生活資金として預貯金等は最低2,000万円が必要ですと有識者、専門家の先生からは指摘されています。

 

人生100年時代の羅針盤-イメージ

プラチナ世代と称されていますが、一般庶民としては理論的には良く判るといえども、既に60歳、70歳台になる人たちは、どうすれば良いのか迷ってしまうのが現状ではないでしょうか?

 

さて、人生100年時代に向けて、今、日本の100歳以上の人口はどの様になっているのでしょうか?

 

厚生労働省の公表によると51年連続で増加更新中(2021年)と発表されています。因みに1963年100歳高齢者表彰開始時には153人でしたが、2021年には8万6,000人を越える人口となってきています。トレンドとして増加傾向は継続中です。

 

正式の公表統計ではありませんが、人生80歳年代がひとつの区切りとして、これを超えれば人生100年時代に踏み込んでいく人が増えていくことになるようです。また、60歳以上を中心とした人生100年時代の意識調査では約1割の人が楽しんでいる(プラチナ世代と称されています)と回答、約7割の人が楽しみたいと回答、楽しくない・楽しめないとの回答は約2割となっています。

 

いずれにしても、70歳定年時代から80歳年代まで働く意欲を保持するには健康であることが必須の条件となります。では、健康を維持するために皆さんはどんなスポーツ、運動をしているのでしょうか? 第1にウオーキング(散歩を含む)、第2に体操(ラジオ、TV体操)、第3以降に筋力トレーニング、水泳、ゴルフ等が選ばれていますが、50~60歳代では第3以降が約50%、70歳代~では第1、第2で約90%を占めています。私も70歳代~となり、個人的にもこの傾向は納得がいくものです。

 

人生100年時代について、専門家として生活している将棋士羽生善治さん(50歳代)は「予想通りの人生にはしたくない。また同時に思い通りにならない人生だから心から楽しみたい。60歳になったら50歳の今より70歳代になったら更に前進しているように悔いの無い人生を過ごしたい。」と述べています。

 

また、俳優・歌手倍賞千恵子さん(80歳代)は「これまで通り人との出会いを大切に、今の目の前の人に尽くして、今という時間を精一杯楽しみたい。自然体で生きることが大切と感じています。」と述べています。

 

専門家として不動産鑑定業に携わる皆さんに人生100年時代の羅針盤のひとつとなれば嬉しい限りです。

 
 

評価コンサルオフィス・ケン

不動産鑑定士 桂 健二

株式会社ビル経営研究所の「週刊ビル経営」より転載(許諾済)


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